電子書籍の原稿執筆を代行しています。
数々の依頼を受けるなかで、クライアント様の中には、「タイトルもつけてもらえませんか」とか、「どっちのタイトルがいいと思いますか」といった、タイトル付けに関する相談を受けることがあります。
信頼されてご相談いただくのはとてもうれしいことなんですが、そのような場合、私はできるだけ、タイトル付けはお断りするようにしています。
タイトル付けは出版者様にお願いしている理由
私がどうして、タイトル付けに関わりたくないかというと、電子書籍出版において、タイトルは非常に重要な要素だからです。
その本が売れるかどうかは、そのタイトル次第といってもいいくらいだと思っています。
例えば、すでに名前がよく知られている人が出版する本なら、タイトルはどうでもいいかもしれません。
芸能人とか、著名な人が書いた本であれば、タイトルがなんであったとしても、一定の読者が購入するでしょう。
しかし、そうではなく、無名の人が本を出版する場合、たいていのユーザーは、本のタイトルと表紙デザインを見て、購入するかどうかを決めます。
つまり、タイトル付けとはそれほど責任の重いものなのですね。
じゃあ、どんなタイトルがいいの?
売れるタイトルをつけるにはどうしたらいいのか、という疑問がわいてくると思います。
私も「本を売る」ことにかけてはプロではないので、参考程度のことしか言えませんが、一つ確かなことはSEOを意識する方がよいということです。
アマゾンからキンドル本として出版する場合、アマゾンのドメインはすでにかなり強いパワーを持っています。
そのため、アマゾン内の検索だけでなく、Googleなどの検索エンジンでも、ユーザーのニーズにあったキーワードを使ったタイトルであれば、上位表示されることがあります。
みなさんも、何か知りたい情報を検索したら、アマゾンで出版されている本のタイトルが検索結果1ページ目に出てきたという経験があるのではないでしょうか。
このように、もしユーザーの検索キーワードが書籍名に入っていれば、その本がそのまま検索トップに上がる可能性はあるわけです。
タイトル付けがとても大切だということが、ここですでにご理解いただけたことでしょう。
SEOに強いタイトル付けって?
ここからは、ますます私の専門外の話になりますが、とりあえず、知っていることを書いておきましょう。
SEOに強いタイトル付けって、じゃあ、どうすればいいの?
という疑問がわいてくると思います。
まずは、自分の本に関連する、潜在的キーワードを見つけることが大切です。
キーワードを調べるためには、オンラインで無料で使えるツールもありますので、そちらを使ってみるとよいでしょう。
「キーワード 無料ツール」などで検索すると、出てくると思います。
キーワードの月間検索数を調べるツールもあります。
もし、二つ以上のキーワードが思い浮かんで、「どっちを使った方がいいんだろう」と迷いがある場合は、月間検索数を比べてみて、多い方を選択するとよいでしょう。
あまりに内容と乖離したタイトルはNG
かといって、書籍の内容ととんでもなく乖離してしまっているタイトルはダメですね。
最初の1冊は買ってくれる人もいるかもしれませんが、けっきょく読者をがっかりさせてしまうため、著者としての信頼度を下げてしまうことになります。
アマゾンで辛口のレビューをもらってしまうリスクも高くなりますので、中身にそぐわないタイトル付けはやめておきましょう。
語呂がよく覚えやすいタイトルを
もう一つ、欲をいえば、書籍タイトルですから、できれば覚えやすいものがよいと思います。語呂のいいタイトル付けを意識すると、覚えやすくなるのではないでしょうか。
語呂、といってもピンとこないかもしれませんね。
そのような場合は、売れている本のタイトルをいくつかピックアップしてみて、検証してみると、なんとなくコツがつかめるかもしれません。
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